国税庁は、「令和3事務年度における所得税及び消費税調査等の状況」について公表しました。

今回公表されたのは、令和3年7月から令和4年6月までの間の実績でいずれも調査等の対象となった全ての年分の合計の計数です。

実地調査の件数は回復傾向にあるものの新型コロナウイルス感染症の影響により依然として低水準だった一方で高額・悪質な不正が見込まれる事案や無申告の事案を優先して調査した結果、追徴税額の総額は新型コロナウイルス感染症の影響前の水準に近接したとのこと。

特に富裕層に対する調査が積極的に行われており
・1件あたりの申告漏れ所得金額は過去最高の3,767万円
・申告漏れ所得金額の総額は839億円
・1件あたりの追徴税額も過去最高の1,067万円
・追徴税額の総額は238億円
でした。

なお、事業所得を有する個人の1件当たりの申告漏れ所得金額が高額な業種では上位の業種が大きく変動し、
1位「経営コンサルタント」(前年7位)
2位「システムエンジニア」(前年11位)
3位「ブリーダー」(前年8位)
でした。

【所得税の調査等の状況】
令和3事務年度では、所得税の実地調査等の合計は59万件であり前年度の50万件から約10万件減増加しています。
・申告漏れ所得7,202億円(前年度5,577億円)
・追徴税額1,058億円(前年度732億円)

【消費税(個人事業者)の調査等の状況】
令和3事務年度では、消費税(個人事業者)の実地調査等の合計は8万5千件であり前年度8万7千件から約2千件減少しています。
・追徴税額312億円(前年度180億円)


▼詳細は下記国税庁ウェブサイトをご覧ください。
・令和3事務年度における所得税及び消費税調査等の状況について
http://c1c.jp/1882/dJxw9Q/131

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