生成AIを用いた取締役、監査役の保有スキルの類型化情報について

JPX総研が上場会社各社の株主総会招集通知に記載されたスキル・マトリックスや選任理由等をもとに、生成AIを用いてスキル情報を抽出し、各取締役・監査役の保有スキルを８カテゴリ（※）に類型化しマッピングしたデータをベータ版として作成しました。

いわゆるスキル・マトリックスはスキルの組み合わせを開示する方法として一般的で、株主総会招集通知や統合報告書等に記載されています。

しかし、スキル・マトリックスは企業ごとにスキル分類や表示形式が異なり、PDF形式での開示が多いため、集計・分析が困難な状況です。

そのため、各取締役・監査役の保有スキルをより簡便に分析できることにより、投資家は議決権行使の際の参考情報として活用、また、上場会社は業界における取締役会構成のトレンド把握や取締役等候補人材の把握などに活用できる可能性があると考えてデータを作成したようです。

今後の正式サービス提供に向けた検討の一環として、データ改善を目的としたヒアリングにご協力いただける方を対象に、無料で本データのサンプルデータを提供するとのことです。

（※）８カテゴリは以下のとおり。
「経営」、「財務・会計・経営管理」、「法律・リスク管理」、「人事・人材開発」、「IT・デジタル」「国際性・グローバル」、「サステナビリティ・ESG」、「営業・マーケティング」