公認会計士・税理士の福元一馬です。

最近、ガソリン税の暫定税率に関するニュースをよく目にしますので、改めてガソリン税について確認したいと思います。

いわゆる「ガソリン税」は、ガソリンに課される税金である「揮発油税」と「地方揮発油税」の総称です。揮発油税と地方揮発油税はガソリンやベンジンなどの揮発油に課せられる税金です。

揮発油税と地方揮発油税はいずれも国税ですが、揮発油税が国の一般財源であるのに対し、地方揮発油税は地方の一般財源として地方に全額譲渡されるという違いがあります。

現在、揮発油税と地方揮発油税には本則税率に加え、暫定税率が課されており、ガソリン1リットルでは、揮発油税48.6円と地方揮発油税5.2円の計53.8円が課されています。

レギュラーガソリンの価格は174.5円/L(資源エネルギー庁「給油等小売調査価格」より2025年10月20日時点の価格)なので、約3割が税金という計算になります。

〇揮発油税の税率
本則税率 1リットルあたり 24.3円
暫定税率 1リットルあたり 24.3円
計    1リットルあたり 48.6円

〇地方揮発油税の税率
 本則税率 1リットルあたり 4.4円
 暫定税率 1リットルあたり 0.8円
 計    1リットルあたり 5.2円

暫定税率は1974年に道路整備に充てることを目的に導入されました。
当初は特定財源でしたが、2009年(平成21年度)に一般財源に移行後、税入は道路整備以外の施策にも充てられています。

暫定税率については、ガソリン価格の高騰対策などのため、廃止することが決定しています。しかし、廃止時期については、暫定税率廃止による年間約1.5兆円税収減の財源確保について与野党の合意が得られていないため決定しておらず現在も政府で議論が交わされています。

▼詳細は下記ウェブサイトをご覧ください。
・財務省
自動車関連諸税・エネルギー関連諸税に関する資料
https://x.gd/JyIn9

  • 投稿日:

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

お問合せ